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2023.05.12

まるで絵本の世界!憧れを少しずつコレクションしたぬくもりある暮らし|イエの探求

taniyuiさま_Top

taniyuiさま_プロフィールSP

 

一番その人らしさが現れる家の空間。 “好き” が詰まった “場” には、ちょっとした工夫や色合わせのこだわりが反映されているはず。そんなそれぞれ違った個性を持つ自宅の内装やインテリアについて話を聞いていく企画「イエの探求」。

今回は、アンティーク家具と観葉植物が印象的なYUIさんの住まいにお邪魔しました。子どもの頃から憧れたおとぎ話のような家。憧れを手に入れるプロセスと暮らしに潤いをもたらすグリーンのケアや飾り方についてお話ししていただきました。


“好き”を集めたアンティークシェルフ

 

2階リビングに入ると真っ先に飛び込んでくるのは大きな開口部からたっぷり差し込む光。開放感あふれる窓から見える景色は三浦半島の絶景だ。
周囲を自然に囲まれたYUIさん夫婦の家。窓から臨む森のような風景に海外のアンティーク家具が見事にマッチして、ここが日本だということをうっかり忘れてしまいそう。

 

taniyuiさま_リビングソファー

この家に住んで4年。気に入った小物や家具をコツコツ集めて少しずつ自分の理想に近づけていったというYUIさん。憧れは子どものころから好きだったジブリの世界や絵本に出てくるヨーロッパの田舎町。

リビングの一角にある大きなアンティークシェルフの中にはYUIさんの心をくすぐる海外の小物が詰まっている。

taniyuiさま_アンティーク家具

お気に入りのショップや、旅先などで購入したという小物や花瓶。それに義理のお母様から譲り受けたというカップとソーサーなど、ユニークなアイテムが所狭しと並んでいる。

心を動かされたものだけを集めたシェルフの中はまるで無邪気な宝箱のようだ。
物語の中から飛び出してきたような存在感ある小物たち。憧れた絵本の世界をそのまま具現化したYUIさんらしいスペースが出来上がった。

taniyuiさま_アンティーク花瓶

taniyuiさま_アンティークカトラリー

また、ハッと目を引く存在感を放つダイニングテーブルも海外のアンティーク家具なんだとか。

 

「これはフランスのものなんです。古いものだったのでガタつきがあったんですがショップで修理をしていただいて、塗装もしてもらいました。もともとは黒だったのを剥ぎ取ってカスタムオーダーしたんです。アンティークってお気に入りを見つけるのがほんとうに難しいので『あ!』と思うものを見つけたときは嬉しくて買っちゃうんです」

 

目を細めて話す様子にインテリアへの愛着が伝わってくる。
好きなものを手元に置くことで居心地のいい空間が生まれ、家への愛着も育っていく。

家具についてや小物一つひとつについて話すときにも、丁寧に目を配り手を添えて話す様子が印象的だった。

taniyuiさま_ダイニングテーブル


窓から見える景色もインテリアの一部

窓から広がる景色が印象的なYUIさんのご自宅。
掃き出し窓には布製のカーテンは設置せず、ロールカーテンを採用し、窓枠をきれいに見せる工夫がされている。
窓からの景色がまるで額縁に入った絵画のようにも見える。

洗練されたインテリアもさることながら、この景観もYUI家のアイデンティティの一部。
日本にいることを忘れさせてくれるような開放的な景色が日々の雑事を忘れさせてくれそうだ。

taniyuiさま_ダイニング

「主人が東京出身で、住むなら緑が多いところや海が近いところがいいと言っていたんです。窓から緑が見えるところならよりいいって。私も結婚する前から犬を飼っていたので、犬がのびのびできるような庭付きの家がいいな、と思っていたので、そういう条件で探しました。家自体には主人のほうがこだわりが強くて『窓から見える景色もインテリアの一部。他人の洗濯物が見えるところでは暮らせない』とまで言っていました」

 

周囲の目を気にせず開放できる大きな窓と外へつながるウッドデッキ。空間の広がりを感じることができるリビングで過ごすお家時間は何ものにも代えがたい。

taniyuiさま_バルコニ

「元々は外に出るのが好きだったんですけど、今は家が大好きになりました。結婚前までは家なんて寝られればいいと思っていたのが、今は家でコーヒーを飲んだりゆっくりする時間もすごく好きで、出かけていても早く帰りたくなるんですよね。だったら部屋を整えよう、とますます思うようになりました」

 

居心地のいい場所で、大切な人と過ごす時間がさらに家への想いを温めてくれる。
風が吹き抜けるリビングで飲むコーヒーは格別に違いない。


植物のある暮らしと、「少しずつ」のプロセス

外の景色との一体感を意識して、家の中にもグリーンを多く配置しているというYUIさん。
サイドボードやテレビ台、ダイニングテーブルやオープンシェルフの上などあらゆるところに観葉植物や花が飾られている。

taniyuiさま_リビング_テレビ

「最初は枯らしたりもしたんですが、今は植物が無いと落ち着かないようになってしまって。お世話は大変ですが、好きだから苦だとは思いません。365日絶やさないって決めています」

 

毎朝、観葉植物の水やりと霧吹き、花瓶の花の水替えがすっかり日課になり、花器を集める楽しさにも目覚めたという。

 

「花器がいっぱいあると花を飾るのも楽しくなりますよ。洋服をコーディネートするみたいに、この花にはあの花瓶が合うかな?と考えながら買ったりすることもあります。それに花瓶って花だけじゃなく、置くだけでオブジェにもなるし、ペン立てやカトラリーの収納にも使えるので便利なんですよ」

 

シェルフにずらりとディスプレイされた花瓶たちはコレクションのほんの一部。ガラス製のものや、海外の陶器など、気に入ったものを見つけては少しずつ集めてきた。バラエティ豊かな花器たちに季節の花を飾れば表情は無限に広がる。決して飽きることのないインテリアだ。
すっかり植物との暮らしが肌になじんだYUIさんだが、最初は右も左も分からず手探りだった。

 

「最初の頃は失敗ばっかりでした。すぐに枯らしてしまったりもして。置けばいいと思っていたんですね。色々調べたり、店員さんに聞いたりして、少しずつ覚えました。飾り方もお花屋さんのディスプレイを参考にして取り入れています」

 

小物、花器、植物のケア、どれをとっても「少しずつ」がYUIさんのセオリー。
焦らず自分の“好き”を手繰り寄せる、そんなプロセスが自分らしい暮らしを形作っていく。


植物を暮らしに取り入れるコツ

植物のある家に憧れはあってもなかなか踏み出せない人も多いのではないだろうか。

花器の選び方や飾り方など漠然とした疑問がつきまとうもの。

これだけ多くの植物を配置しながらも、それぞれがバランスを保ち雑多に見えないのはなぜなのだろう。

「同じ鉢、同じ植物を置かないと決めているんです。様々な植物を置いたほうがバランスがとりやすいような気がします。置く時にも同じ高さの物は並べないですね。そのほうが植物ひとつひとつに目線が行くというか。あとはあまり飾りすぎると圧迫感を感じるので、例えばソファ側はなるべくすっきりした空間にしてメリハリをつけています。あとは花やグリーンを目立たせたいので家具はウッド系、花瓶は落ち着いたマットな質感に統一しています」

 

あえて、それぞれが主張できるよう工夫することで調和がとれるということ。自然界で共生し合う植物のように、リビングでも様々な植物たちが個性を発揮しながら生き生きと育っている。外と中の繋がりを意識するYUIさんだからこそ育まれたバランス感覚なのかもしれない。

taniyuiさま_アンティーク家具

「お花のアレンジが難しいとよく言われるんですが、私は好きなように生けています。好きな色の組み合わせを見つけたらやってみて、という感じで。あとはお花屋さんで買ったらゴムでくくられていると思うんですが、ゴムは外して、1本ずつ長さを切って背の低い花器にふわっと広げて飾るのが好きですね」

taniyuiさま_フラワーディスプレイ

そう言って見せてくれたアレンジは柔らかで素朴な表情がナチュラルなインテリアによく馴染んでいる。

 

「あとは、1輪挿しに小さく飾るのも大好きです。家のいろんなところに飾っています。チューリップを1輪飾って置くだけでも違いますよ。あと植物を枯らしてしまうという方はドライから始めるのもいいかもしれません。ドライフラワーでもいいですし、枯れ枝なんかをちょっと挿しておくだけでも雰囲気がよくなるのでインテリアにおすすめです。」


憧れは平屋。物語の続きを探して

幼いころから思い描いた憧れを追いかけて、少しずつ手に入れた絵本のような住まい。
センスを磨きながらたどり着いた理想の住まいにまだ物語の続きはあるのだろうか。

taniyuiさま_ダイニング

「家を購入したけどずっとここに住もうとは思っていないんです。そういうことをよく考えます。ずっとここかもしれないし、そうじゃないかもしれない。ずっと同じ場所に住まなくちゃ、とはまったく思っていないです」

 

今の住まいが気に入っているとしながらも、他の住まいを考えることもあるという。
では、もし次に住むならどんな家がいいのか尋ねてみた。

 

「平屋!平屋で自然に囲まれて、人があまり住んでいない場所がいいですね。暖炉があって。あと、日本家屋にも憧れます。アンティーク家具も合いますし。和と洋の雰囲気が合わさったものが好きなので鎌倉の洋館なんかつい見入ってしまいますね」

 

まだまだ物語は続きそうだ。

NONDESIGN

STAFF
[Text] SAE HANE