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2024.05.17

家は住む人の履歴書。自由に考え、“好き”と実用性を両立させる|イエの探求

家は住む人の履歴書。自由に考え、“好き”と実用性を両立させる|イエの探求

家は住む人の履歴書。自由に考え、“好き”と実用性を両立させる|イエの探求

 

一番その人らしさが現れる家の空間。“好き”が詰まった“場”には、ちょっとした工夫や色合わせのこだわりが反映されているはず。そんなそれぞれ違った個性を持つ自宅の内装やインテリアについて話を聞いていく企画「イエの探求」

今回は、建築家 / クリエイティブデザイナーの岩切剣一郎さんのご自宅へ。

 

カリフォルニアスタイル住宅のパイオニアとして知られる岩切さんの住まいは、サーフィンへすぐにいけるように海から3分の湘南にある。建築家と生活者としての目線をどちらも持ち合わせた、“好き”と実用性を考えた家づくりについて伺った。


住む環境によって人は変わる

カリフォルニアスタイルを提唱する建築家・岩切さんは、湘南に拠点を置くまで、都心にも電車で行ける町田に住んでいたそう。そこから一転、カリフォルニアの人々のライフスタイルに感化されてから、ふと自分が一番居心地がいいと思える場所を見つめ直したという。

 

「町田は便利ではあったのですが、仕事場や環境が変わる中ではたして『自分のやりたいこと』を考えた住まいなのか疑問に思ったんです。カリフォルニアに行って、現地の人になぜその場所に引っ越したのか聞くと『気候』とみんな同じ答えを言うんですよ。気候って、人々のモチベーションにも健康にも影響する重要なことですよね。でも日本だと便利性の方が優位になってしまう。僕がカリフォルニアスタイルを発信している動機のひとつには、そうやって自分の住む環境を選ぶことにもっと意識を向けてもいいんじゃないかという想いがあります」

 

自らの生活体験をもとに建築と住まいを考える岩切さんは、「建築家」という肩書きでも同じく家を建てる以上に生活者の目線で幸せを想像した設計を行う。

 

「一般的に家づくりは3回建てないと分からないと言われるんですけど、僕は1回で済むと考えています。」家を建てる側の経験値や知識次第で家のクオリティが決められるというイメージから、「家を建てる = 高嶺の花」と思われてますよね。でも昔よりどんどん住宅への意識は高まっている中で、建築家の方から本質的な住みやすさをクリアした上で、デザインを考えられる時代になってきていると感じています。新たに建てた家に住む家族の満足度が120%に上がることが僕にとっての家づくりです」


居心地よく使うためのシーンを想像した部屋づくり

そうした岩切さん独自の生活に寄り添った家づくりの考え方は、ご自宅の至る所にもあらわれている。まずはサーフィン帰りにそのまま庭から入れるように設計した洗面所、お風呂場から。

 

「まず洗面所に足を踏み入れると床が温かいですよね。床暖房を洗面所に入れるのが、一番効果だと思ったんです。お風呂上がりに体が冷えないし、上にファンを回せば洗濯物もすぐに乾きます。ほかにもドライヤーは、使い勝手がいいようにコンセントを繋げたまま収納できるようにしています。浴槽部分も、僕がお風呂に長く浸かってられないこともあり、肩湯をつけました。お風呂場全体の色も一般的には白を基調にしていると思うのですが、使う時間帯って夜ですよね。そうしたシーンを想像して就寝前にリラックスできるように、間接照明で黒の内装にしました」

洗面所を抜けた先には、天高の開放感あふれるリビングからカラフルなキッチンへと続く。10帖程のスペースだそうだが、壁にミラーをつけるほか、天井に向かう段差からトップライトの自然光が漏れていることから広く見えるような設計になっている。また照明には1灯ではなく、ブラケットランプを複数個設置。ここでも、充電やティッシュの取り出し口など実用的な収納を考えたデザインが施されている。

奥に見えるキッチンは、カリフォルニア拠点の建築デザイナー「Design,Bitches(デザインビッチーズ)」とのコラボレーションによるもの。日本のキッチンでは取り入れられないようなカラフルな内装に仕上がっている。

 

「オレンジや黄色を基調にしたタイルは、カリフォルニアのイメージにもつながる太陽をインスピレーションに選びました。実際に朝の目覚めがよくなるように、吊戸棚は外して出来るだけ窓を大きく取ることで自然光を入りやすくしてます。収納は、フックにかけて見えるようにすることで取り出しやすくしていて。ほかの収納は、もともとオフィス家具として使われている ハラーシステムという家具メーカーとやり取りして、白を基調としたキッチン収納に組み合わせました」

そこから扉を開けると、岩切さんの書斎が広がる。もともと住んでいた大家さんが画家だったこともあり、この場所はアトリエスペースとして使われていたそう。ロフトスペースには、大家さんが描いた絵を飾り、友達が泊まりにきた際はゲストルームとして使っている。

「もともとの空間を生かしながら、クライアントと打ち合わせできるように内装を変えています。全て壁・床・ドアまで一つずつ変えることで、クライアントとどのようなテイストの素材が好みなのか話しやすくしていて。サーフボードや絵画など自分の好きなカルチャーやアートを落とし込んだインテリアをここでは体現しています」

 

“好き”が詰まったインテリアは、自身の書斎にとどまることなく、通路を挟んで向こう側にある寝室にもあらわれている。これまで紹介した明るいトーンの他の部屋とは打って変わって、落ち着いたグレートーンで統一。

 

「寝やすい環境にするために床にはカーペットをひいて、音の反響を意識しています。質感がやわらかく、ぬくもりを感じるような落ち着き感を目指していて。こもり感がありつつも、ベッドの向かいの収納スペースにはアメリカの住宅でも主流のミラーを設置することで、奥行きをつくり出しています」


家づくりの第一歩は、完璧さではなく、自由をに考えることから

住まい全体に広がるデザイン性と実用性、居心地の良さのバランス。庭先のテラスと寝室から見上げた先にある収納スペースにも、それぞれ使用用途を考えて「みんなの居場所をつくる」という意識でジャンル分けしているという。多趣味だとしても、モノの区分けまでしっかりデザインすることは長く使うコツでもある。

 

至る所に家のことが”好き”になるこだわりが施された岩切さんの家づくり。これから家を建てようと考えている方へのアドバイスを最後に伺った。

 

「自分の部屋や自宅は、住んでいる人の履歴書だとよく言われます。家族それぞれ好きなものがバラバラで寄せ集めの空間になっていても自由だと思うんです。自分の好きなものがパッと思い当たらなくても、少し客観的に自分の好きな音楽やファッション、ライフスタイルから見つけることで貫き通したい自分の好きなことに気づけると思うんです。家を建てることって一見ハードル高く感じるけど、まずは自由に考えていいんだよというのが僕の家づくりの考え方です」

 


UNSTANDARDの基幹商品「NONDESIGN」と 株式会社ケンロック「岩切 剣一郎氏」とコラボレーションした”NEW OLD AMERICAN”をテーマにした規格住宅商品をリリース。詳細はバナーからご覧ください。

 

家は住む人の履歴書。自由に考え、“好き”と実用性を両立させる|イエの探求

STAFF
[Text] YOSHIKO KURATA