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2022.11.25

カルチャーと暮らそう。
映画や本に溶け込むマイルーティン
| NONDESIGN(ノンデザイン)

カルチャーと暮らそう。 映画や本に溶け込むマイルーティン| NONDESIGN(ノンデザイン)

あなたの“好き”で、好きな暮らしをデザインする「NONDESIGN」。
今回は俳優の田中陸さんをお招きし、NONDESIGNのリビングやバルコニーを舞台に、カルチャーと暮らすマイルーティンをご紹介。
インテリアを選ぶ基準は、自分の直感を大切にして選んだものたち。部屋に置かれている物たちとのストーリーや、毎日のルーティン、そこで見えてくる、暮らしに対する想いを探っていこう。

INFORMATION
INFORMATION
田中陸 / 俳優
1995年生まれ、愛知県出身。2019年から俳優活動を開始。主な出演作に、映画『つれづれ』(2020年)、『復讐の鐘を打て』(2020年)、『カウンセラー』(2021年) 、舞台『盆栽』(2021年)、Tempalay「GHOST WORLD」MV、ドレスコーズ「やりすぎた天使」MV など。趣味は園芸、サウナ、ラジオ。好きな食べ物はあんかけスパゲッティ。

[Instagram] @tanakariku

1日を気持ちよく過ごすためのルーティン

田中さんの1日は、ラジオをつけることから始まる。
よく聴くのは、ハライチやオードリーなどの芸人がパーソナリティを務める番組なんだそう。ラジオを聴きながら身支度を整え、部屋の掃除や植物の世話などを行い、朝食を食べる。それがいつもの朝のルーティン。

「毎日ラジオ体操もしているのですが、小さい頃はラジオ体操が嫌いだったんですよ。祖母の部屋から朝6時にラジオ体操が聞こえてくるもんだから、いつも喧嘩してて(笑)。でもそれが今、自分の日課になってるから面白いですよね」


心落ち着くソファで映画鑑賞を

午後からはカルチャーに没頭する時間。テレビの前にある座り心地の良いソファで、映画を楽しむ。なんと、立て続けに7本いっきに見ることも!

「出演する作品のテーマに近いものとか、仕事に関連した作品を見ることが多いですね。あとはジム・ジャームッシュや小津安二郎など、好きな監督の作品をデビュー作からさかのぼって見ることもあります」

映画のストーリーを楽しみながらも、無意識のうちに役者の芝居やストーリーの構成、カメラワークに注目して見てしまうという田中さん。根っから役者肌なのかと思いきや、もともと人前に出るのは苦手なタイプ。

「学芸会で前に出るとか人前で話すのはすごく苦手で、コンプレックスだったんですよね。表現したい気持ちは強くはあったけど、恥ずかしくてそれができない。だからこそ、人前で初めて芝居ができたときの感動が忘れられなくて、その感覚に今もはまっている感じなんです」

映画の世界に没入しながら、演じるための知識をため込んでいく。その繰り返しが、カメラの前に立つ田中さんの表現力を磨いているのかもしれない。


植物に囲まれて読書する時間

映画以外にも田中さんの探究心を深めてくれるのが、本と向き合う時間。音楽や趣味など、その時に深掘りしたいテーマに関する本を手に取ることが多い。

「ここ数年は直感を育てるみたいなことを大切にしていて。最近読んでいる松浦弥太郎さんの『センス入門』には、流行りを追いかけるのではなく、直感や内なる感覚を育てるヒントが書いてあって面白いんですよね」

田中さんから話を聞いていると、丁寧に自分と向き合って、物事を決めている印象を受ける。
なぜ、その物が好きなのか。その好きとは、どこからきているのか。例えば今住んでいる街も、一冊の本がきっかけとなっている。

「20代前半まで『変わってるね』って言われることがすごく多くて、どこか生きづらさを抱えていたんです。そんなときに太宰治の『人間失格』を読んで、楽になったというか。生きづらいという感覚を太宰と共有できたように感じて、嬉しかったんですよね。それで太宰の出身地である三鷹に住もうかなと」

本は寝る前に読むことも多く、「眠くなるまで読むと、物語を抱えたまま夢に入っていけるので、好きなんです」とのこと。本の内容が夢に出てくることもあるのだとか。

植物に囲まれた部屋で、ゆったりと本の世界へ入り込む。日常の喧騒から離れて、好きなものに囲まれて過ごす時間を持つことも、大切なルーティンなのだ。


心地よく暮らすための日々の習慣

「部屋は、その時その時の自分の気持ちや考えが反映される場所なのかもしれない」と田中さん。以前住んでいたのはたくさんの植物が置かれ、まるでジャングルのような部屋だったそう!

「コロナ前は人が来る機会も多かったんで、誰かの目線を意識した部屋をつくっているところもあったのかもしれません。今は自分の心地よさを一番に選ぶようになって、自然と物が厳選されていったような感じです。でも選ぶというより、自分の直感が育ってきて、手に取るものが変わってきたと言う感覚が近いかもしれない」

そうした直感で選んだものたちを眺めてみると、1990年代後半から2000年代のものが多く集まってきていることに気づいたのだとか。例えばラジカセもそのうちの一つ。

「古いものが好きというか、自分が小さい頃に見たものをもう一度、手に取るみたいな気持ちなんだと思います。無機質ではない、人が使ったぬくもりをどこか感じる。そういうものが好きなんですよね」

最近のお気に入りは「毎日香」。ふと手に取った毎日香も昔から実家で使用していた物だった。


あなたにとって「住まい」とは?

幼い頃の「日常の匂い」を持つものを選び、自分にとって心地良い空間をつくりあげていく。そんな田中さんにとって“暮らす”とは?
「言葉遣い、靴を揃えること、いただきますの挨拶。自分の暮らしの中には、祖母と暮らしていたときの感覚が染み込んでいるんだなぁと、改めて気づかせられました。それを基準に暮らすことが自分にとって最も自然で、一番心地良い環境なんだと思います」

自分の心地よいものや行動を知り、誰かのためではなく、自分の望む幸せを感じられる住まいで過ごす。それが田中さんにとって“暮らす”ということなのかもしれない。

NONDESIGN

STAFF
[Text] YUKARI MIKAMI