“終の住処”をまさかのチェンジ。八ヶ岳の森でおくる、移住&平屋暮らし|オーナーインタビュー | UNSTANDARD(アンスタンダード)
2026.10.9

“終の住処”をまさかのチェンジ。八ヶ岳の森でおくる、移住&平屋暮らし|オーナーインタビュー

“終の住処”をまさかのチェンジ。八ヶ岳の森でおくる、移住&平屋暮らし|オーナーインタビュー

“終の住処”をまさかのチェンジ。八ヶ岳の森でおくる、移住&平屋暮らし|オーナーインタビュー

 

 

お施主様から家づくりのお話を伺う「オーナーインタビュー」。

UNSTANDARDの加盟工務店での実際の家づくりを振り返り、家づくりで生じる様々な疑問にお答えいただきます。

今回お話を伺ったのは、山梨県のUNSTANDARD加盟工務店、スマトチで家を建てたゆうさん、みうさん夫妻。

もともと徳島県で暮らしていたふたりは、“あるきっかけ”で山梨県の八ヶ岳南麓へ移り住むことを決め、その別荘地にWOODBOXシリーズの平屋、BUNGALOWを建てました。

 


家づくりを考えたきっかけを教えてください。

ゆう:妻が友人と北海道旅行へ行ったとき、白樺の森を見て感動したのがきっかけでした。

 

みう:「ここに住みたい!」って思いました。空も広くて、本当に素敵な森でした。とはいえ北海道は冬が大変だろうし、わたしたちにはちょっと現実味がなくて。似たような環境を探して、行き着いたのが八ヶ岳南麓でした。森が鬱蒼として、でも空はひらけていて、南アルプスや八ヶ岳が遠くに見える場所。

ゆう:その頃は、駅前のアーケードに直結するマンションで暮らしていました。車に乗れなくなる老後のために、病院も市役所も揃っているような便利な場所に住もうと15年前に買ったマンション。

 

みう:それが、180度方向性が変わっちゃったよね。人生も後半だから、せっかくなら自分たちの気に入ったところで暮らしたいよねって。


それから八ヶ岳南麓での土地探しがはじまったのですね。どんな条件で探したのでしょう?

ゆう:最初は、築浅の中古物件にしようと考えていました。ただ、物件はネットに情報が流れた瞬間に決まってしまう、取り合いのような状況で……。

 

みう:それに、中古物件といっても築浅だと2000〜2500万円くらいがほとんど。断熱のない築40年で、やっと1000万円を切るくらいでした。だったら、最新の技術を使った新築を建てたほうがいいんじゃないかって。

 

ゆう:そこから土地探しにシフトしたのですが、最終的に、別荘地を選びました。

 

みう:つくられていない自然たっぷりの場所も捨てがたかったですが、造成費用が高額だったり、下水が整っていなかったりで、なにかと大変そうで……。別荘地ならそうした心配も少ないですし、わたしたちみたいに他所から来ているひとたちがほとんどだから、ご近所付き合いも安心だと思ったんです。


UNSTANDARDや、そのなかでもBUNGALOWを選んだ理由を教えてください。

WOODBOXシリーズ“BUNGALOW”

ゆう:注文住宅よりも比較的ローコストのイメージだったので、規格住宅に絞って探しました。

 

みう:平屋がいいというのも最初から決まっていました。階段の上り下りがなくて済みますし、掃除もラクなので。どんと広いリビング+寝室、という間取りが可能な家も理想で、BUNGALOWは、そこにぴったりでした。

ゆう:BUNGALOWがヒットしてからは、YouTubeのルームツアー動画などをひたすら観てたよね。他社に比べてローコストなのに、フローリングが無垢だったり、壁は塗り壁だったりして、そうした内装や建具にコストダウンしている感じがなく、むしろこだわりを感じられたのもよかった。


スタンダードなBUNGALOWと比べると、おふたりの住まいは驚くほど開放感があり、また、趣味や好みがしっかり反映されているのも伝わります。どんな部分をプラン変更したのでしょう?

みう:わたしたちも、規格住宅なのに間取りや内装をかなり柔軟に変更できたことには驚きました。無理だろうな……と思いながらお願いしても、大体、「それ、できますよ!」って(笑)

 

ゆう:BUNGALOWはもともと2LDKの間取りですが、土間がリビングをぐるりと囲むような1LDKにしました。

みう:リビングの中心は薪ストーブ。わたし、とにかく焚き火が大好きで。あと、全体的に掃除が少なくて済むよう意識しました。窓を、光をとるためのFIX窓を2方向や、風を通すための縦滑り窓にしたのもそう。サッシの掃除が大変なのを以前の家で痛感したので、トイレやお風呂の窓は無し。カーテンも、あると洗濯が必要だったり埃が溜まったりするので、付けていません。

 

ゆう:幸い、リビングの大きな窓の外は保存林になっていて、カーテンがなくても安心なんです。


ほかに、「やってよかった!」と感じるこだわりはありますか?

ゆう:洗面所とトイレのドアは、ひとつの吊り引き戸を併用するかたちにしてあります。YouTubeのなにかのルームツアー企画で、棚の扉をスライドすることで洗濯機を隠すようなギミックが使われている家があって。それを参考にしました。

 

みう:吊り引き戸だから、掃除もラクです。

 

ゆう:あと、もともと軒下スペースにあたる部分を、3平米くらいの外収納に変更してもらいました。壁面は収納にしたかったので、OSBボードを指定して。庭に別の倉庫を置くと見栄えもあまりよくないので、ここも、やってよかった点ですね。


さまざまなアイデアを、しっかりかたちにされたのですね。この家に暮らしはじめてから、暮らしにはどんな変化がありましたか?

ゆう:僕は、移住に際して早期退職し、いまは山梨県の農林大学に通っています。大学がはじまるまでの半年間は、毎日薪割りをしていましたね。それまでは会社で休み無く働いていたので、人生でいちばんゆったりとした時間でした。

みう:わたしはもともとパン屋で働いていたのですが、この家でもパンや焼き菓子をつくれたらと思い、小さな工房をつくりました。いまはオンラインショップでクッキーを販売したり、マルシェイベントなどに出店したりしています。


移住して家を建てたことで、暮らしや仕事も大きく変化したのですね。家を建てるときは、外構工事は頼まず、庭づくりもふたりでおこなったと聞きました。

みう:建物自体に予算をまあまあ使ってしまったし、それに、わたしたちはつくるのが大好きなので、ぜんぶ自分たちでやっちゃおうよって。むしろ、お金を払って楽しみを奪われるわけにはいかなかった(笑)

 

ゆう:そのあたりも、YouTubeを観て勉強しながらやりました。庭にウッドチップを敷いたり、軒先にウッドデッキをつくったり、野菜を育てるためのレイズドベッドや薪棚をつくったり。ここに暮らしはじめてから、やることだらけで、それが本当に楽しかったですね。

みう:以前は、仕事に行って帰ってきてゲームをして寝る、みたいな生活だったんです。それが、ここで暮らしはじめてからは、起きた瞬間から庭を触れるし、1日の終わりには薪ストーブを焚いてゆっくりと過ごせる。

 

ゆう:徳島でも小さな畑を借りていたのですが、いまはこの庭を中心に野菜をつくりながら、家の近くにも別の畑や田んぼを借りています。野菜と米さえ自分たちでつくっていれば、これからも食べることには困らないだろうと思って。


最後に、これから家を建てるひとへのアドバイスをいただけますか?

ゆう:なにごとも妥協はしないほうがいいと思います。安く済まそうと妥協しても、結局、住みはじめてからずっと気になったりする。あとから変更するとなると、最初より高くついたりしますし。

 

みう:とはいえ予算の問題などで妥協しなくてはならないこともありますよね。そうしたときにきちんと優先順位をつけられるといいと思います。以前のマンションも、住みはじめてから「こうだったらいいのに」という部分が結構出てきました。そうしたことを今回の家づくりには全部反映したのですが、そうした家や暮らしにまつわるストレスに普段から意識的になっておくと、いざ家を建てるときに役立つと思いますよ。

“終の住処”をまさかのチェンジ。八ヶ岳の森でおくる、移住&平屋暮らし|オーナーインタビュー

STAFF
[Text]

MASAHIRO KOSAKA(CORNELL)/[施工会社]スヴァーリエヒュース株式会社