あなたの “ 好き ” で暮らしをデザインする「NONDESIGN」。
今回お話を伺ったのは、大阪・アメリカ村でオールドアメリカンカルチャーを提案するセレクトショップAMERICAN WANNABE(アメリカンワナビー)を運営するryuheiさん。
NONDESIGNシリーズから登場した「NONDESIGN NOA(ノンデザインノア)」 に、ryuheiさんとご友人たちをお招きして日々の生活を擬似体験していただいた。
「NONDESIGN NOA」 は「NEW OLD AMERICAN 」をテーマに掲げ、旧き良きアメリカンスタイルを現代のライフスタイルにフィットさせた住宅。
私たちのカルチャーに根付いたアメリカンスタイルをより洗練されたデザインに落とし込み、驚きや発見、遊び心を住宅から探求する。
大阪・アメ村から発信するアメリカンカルチャー
島根県で生まれ、専門学校進学を機に大阪に移り住んだryuheiさん。
その後大阪で就職。
5年間ストリート系のセレクトショップで勤務した後、知人の誘いでオープニングスタッフとしてAMERICAN WANNABEに参画。数年間勤めたのちにお店を買取り、現在オーナーを務めるまでに至る。
ヒップホップなどのブラックカルチャーにはじまり、古着やアニメなど様々な文化が交錯するアメリカ村をベースに、オリジナルアパレルのほかアメリカンカルチャーを色濃く映し出したファッションブランドを集積し、日々カルチャーの発信地として精力的に活動している。
趣味とロマンが詰まった男の “ 秘密基地 ”
アメリカンカルチャーを愛するryuheiさんにぴったりなコンセプトの「NONDESIGN NOA」。
アメリカンカルチャー好きが高じて現職に就いたように思えるが、意外にもアメリカンカルチャーに強く惹かれるようになったのはAMERICAN WANNABEに入社したことがきっかけ。
「何でこのカルチャーが好きなんだろうって思った時に、洋服一つひとつに背景が存在していて、モーターカルチャーや音楽など様々な文化を包括している。当時、こういう背景があったからこんなディテールで今もなおヴィンテージとして存在しているみたいな歴史も付随しますよね。その明確な説得力に当時はすごく魅力を感じて、洋服とカルチャーの2つを学べる奥の深いジャンルだと僕の目には映りました」
アパレル歴18年を迎えるryuheiさんでも、そんなカルチャーの魅力を店頭だけで全てを伝えるのは容易ではないそう。
「僕が惹かれたアメリカンカルチャーの魅力の半分も伝えられてないんじゃないかと、すごく悩んだ時期もありました。僕はもう実際に一緒に遊んで伝える方が早いのかなと思って(笑)お客さんと一緒にバイク乗ったりバンドを組んだり遊びながら伝えていけたらなと思っています」
ファッション のほかにモーターカルチャーも愛するryuheiさん。
「NONDESIGN NOA」の外観は、旧き良きアメリカのガソリンスタンドを彷彿とさせるモルタル風の外壁を採用。年月が経つほど味わいが増し、経年変化まで考慮し、永く暮らすことを考えたデザインが特徴だ。
「いつでも新品のような綺麗なのも素敵ですけど、自分と一緒に年を重ねるように、歳月と共に変化していくのもヴィンテージのようで違った美しさがありますね」
愛車をつまみに語らう仲間との時間
LDKとシームレスに繋いだ、車もバイクも数台駐車できるガレージを横目にピザを頬張り談笑するryuheiさん。
「ガレージがLDKの窓を挟んで直ぐの動線って意外とないですよね。僕ら乗り物好きはバイクをアテにお酒も飲めちゃうので(笑)」
ダイニングスペースを照らすように光が差し込む吹き抜けは、誰がどこにいるか把握しやすく大人数でもワイワイ過ごしやすい環境。
仲間たちの笑い声が絶え間なく響く空間。趣味談義に花を咲かすもよし、しっぽり語り合うのもよし。
自由に使える設計が嬉しい。
ロマンを映したミッドセンチュリーの魅力
ミッドセンチュリーの時代のアメリカンカルチャーを色濃く反映した「NONDESIGN NOA」。
ryuheiさんのご自宅もミッドセンチュリーの家具を中心にスタイリングしているとか。
「買い漁ってるわけでもないんですけど、インテリアは自然と1940〜60年代の所謂ミッドセンチュリーのジャンルの家具が中心ですね」
その中でも特に惹かれる“柄 ”があるとのこと。
「ダイヤだったり、ブーメランのような形や図形を組み合わせた“アトミック柄”が好きで。
1950年代頃に人気を博して、服だけでなく、カーテンや家具など幅広く使用された当時の未来的な幾何学模様です」
1950年代は、ソ連が世界で初めて人工衛星を打ち上げたり、米航空宇宙局(NASA)を設立したりと、両国間で宇宙空間での軍事利用の覇権を握るための競争が激化。奇しくもこの年代が人類史上最も宇宙開発が進んだ時代とも言われている。
「アポロが月面着陸に成功したのが少し先の1969年。まだ人類が宇宙に思いを馳せていた時代の、“ 想像の宇宙 ”を映し出したのがアトミック柄です。柄一つを取っても物事には必ず背景があります。その背景をどれだけ面白がれるかもカルチャーにはまるきっかけになりえますよね」
昨年、仲間と一緒にアメリカ旅行に行ったryuheiさん。
意外にもこれが人生初の訪問だそう。
「『AMERICAN WANNABE』という店名通りアメリカに憧れるミーハーな日本人という意味で、看板を見た外国人によく笑われたりしますね。そんな店名でやってきたので、アメリカにはあえて別に行かなくてもいいかなってスタンスだったんですけど。現地のアンティークショップもやっぱり日本と比べて物量が全く違います。普段日本では見れないようなミッドセンチュリー の家具や小物があったり。追い求めているものが当たり前に日常に溶け込んでいて驚きましたね」
肩肘張らない大人のクールさを表現できる「NONDESIGN NOA」
ryuheiさんに住みたい家のイメージについて尋ねると、「この年齢になって全面コンクリートのモダンな感じの家に住みたいかと言われたらそうではない」
店も濃い色味のウッド調で時代を感じるレトロな内装。家は店では使わないような色目のソファーをチョイスしたりなど、オンオフを分けているという。
好きなものに囲まれて、それに合わせた家づくりをしていく。自身が格好良いと思う物が年齢を重ねてより明確になっていく中で、住まいも同様に肩肘張らないラフなスタイリッシュさがryuheiさんらしい。
最後に一日を「NONDESIGN NOA」で過ごして感想を聞いた。
ryuheiさん「普段お世話になってる人の作られてるアート作品をもっといっぱい飾ったりとかしたらすごく素敵になりそうだなって思いますね。自分の “ 好き ”が浮かずに馴染んでくれるのも嬉しいですね」
CHONYさん「リビングが吹き抜けてるんでどこにいても誰がどこにいるか分かりやすいですよね。光もたくさん入ってくるし、照明の数以上にすごい明るい家だなって印象です」
CONEYさん「有孔ボードが各所に使われているのもまだこれから自由にカスタムできる余白を残してある感じがして良いですね。住む人の生活やスタイルで家が完成していくのも素敵です」
DYNAMITEさん「バルコニーの囲われているのにてっぺんだけが スコーンとか抜けてる感じがすっごい心地が良くて。ガレージがあってバイクを囲んでダラダラしたりっていう、実際に自分が住んでる想像がつく風景とかシチュエーションばかりだったので過ごしやすかったですね」
純粋な格好良さや古き好き無骨な男らしさ、大人だからこそのラフなスタイリッシュさを思い出させてくれるそんな家づくりの魅力が詰まった空間。
長い年月を共にする相棒として、自身だけのロマンを追い求める“男の秘密基地 ”として今日も「NONDESIGN NOA」はあり続ける。
STAFF
[Text]
kohei kawai/[モデルハウス提供] SAKAI株式会社