あなたの “好き” で、暮らしをデザインする「NONDESIGN」。
今回の舞台は、「NONDESIGN」から新しく登場した住宅、「NONDESIGN COUTURE produced by KARE」。
コンセプトは「ファッションのように暮らしを楽しむ家」。
自由に服を選ぶように、インテリアももっと自由に遊び心を加えて楽しめたら、毎日がもっと刺激的になる。
ドイツ・ミュンヘン発祥の家具ブランド「KARE」とコラボした、「クレイジー」と「ハッピー」をテーマにした遊び心のあるアイテムも要チェック!
そんな「NONDESIGN COUTURE」に今回は双子のモデルのえまえりさんを招き、理想の暮らしを表現してもらった。それぞれにアーユルヴェーダやアロマテラピーの資格を持つ二人。暮らしの中にどのように取り入れているのだろうか。
京都から上京し、モデルの仕事をスタート
京都で植物と花のお店を営む両親の元に生まれたえまさんとえりさん。小さい頃からたくさんの植物に囲まれて育ったそう。
古着や個性的な洋服が好きだったこともあり、学生時代は青文字系モデルに憧れていた。18歳のときに、大阪の古着屋で偶然、きゃりーぱみゅぱみゅさんと遭遇!
えま「きゃりーさんが繋いでくれて、モデルとしてデビューすることになりました。そこから急に東京へ引っ越すことになって…本当に右も左もわからない、家族も友達もいない。世界に二人しかいないって感じるぐらい孤独で毎日泣いてました」
少しでも気持ちをハッピーにしようと取り組んだのが、部屋の模様替え。
えり「テーマは、アメリカの女の子のお部屋。家に帰ってきて少しでも楽しい気持ちになるように、明るくてポップな色使いにしました」
初めての二人暮らし。つらい時期を乗り越えられたのはお互いの存在があったからこそ。
えま「ケンカはめっちゃしましたけど、喋る相手がいるし、寂しくない。それはとても救われました」
双子モデルとして活動するために、お互いの意見を出し合って、ヘアやファッションも自己プロデュース。上京したての頃は、古着が大好きで、USEDミックスのファッションが中心だったが、年齢を重ねるごとに参加するイベントや雑誌などシーンに合わせてコーディネイトを組むようになったのだそう。
えり「二人でどういうシーンに出るかを想定して、ファッションを決めています。以前は年相応にすることも必要かなと思ってシックな服を選ぶこともあったんですが、周りには明るめの色が似合うって言われたので、最近はカラフルな感じが多いですね。私自身、プライベートで選ぶ服も明るい色が多いかな。明るい色を着ていると、楽しくて自信がつくんです。やっぱり好きな服を着るのは大切だなと思いました」
えま「双子コーデはえりが主体で決めていますが、実は好きなファッションが違うんです。私は特にMARTE(マルテ)というブランドが好きでよく着ています。モノトーンやベージュなどシンプルな色味だけど、形やディテールなどが少し変わっている、個性のある服が好きです。だから、たまに合わなくてケンカになっちゃうことも(笑)」
心の不調で見つめ直した生活
東京での暮らしや、モデルとしての芸能活動も、日々を重ねていく中で次第にうまくこなせるようになってきた。しかし、えりさんは次第に心の不調を感じるように。ある日、パニック障害と診断された。
えり「元々ネガティブだったけど、それがより酷くなってしまって。これ以上ネガティブにならないようにと手を伸ばしたのがアロマテラピーだったんです。疲れやすいときはリラックスができるラベンダーを焚いてみたり。それが自分にすごく合うことに気づいたんです」
身体の不調を改善するために、ヨガにも挑戦。ヨガを学ぶうちに、アーユルヴェーダ※の世界にハマったのだそう。
えり「身体を動かすことで、こんなにも心が前向きになるんだというのは驚きでした。さらにヨガの先生からアーユルヴェーダの話を聞いて、とても興味が湧いて始めることにしました。心や身体とうまく付き合えるように学んだり、それを実行することが本当に楽しくてわくわくするんですよね」
※アーユルヴェーダ…インド・スリランカ発祥の伝統医療。体質にあった効果・効能の異なるハーブオイルを選び、悩み解消に導く。
えりさんと一緒にえまさんもアロマを学び、自らも食生活を見直して、ボディメイクに取り組むようになったのだそう。
えま「その頃えりは痩せすぎだったんですが、私はたくさん食べて少し太っていたんですよ。えまを見て、私も身体のことを考えなきゃと思ってジムに通い始めました。アロマは、もともと香りが大好きだったので勉強し始めたんですが、今とても役立っています」
寝室にはアロマの棚があり、リフレッシュする柑橘系、リラックスするウッドやラベンダー、華やかなフローラルなどのアロマを揃えており、その日の気分でアロマミストを振ってから寝るようにしているそう。
お家時間を活用し、美と健康の知識を高める
えりさんの不調をきっかけに、健康や美容、心のメンテナンスにも気を遣うようになった二人。コロナ禍で外出できない時間を使って、美と健康に関する学びを深めた。
えり「コロナをきっかけに自炊するようになって、食事も改善できたらと美腸プランナーの資格を取りました。発酵食品を取り入れた食事を心がけるようになって、自分たちで味噌や酵素ドリンクもつくってみました。最近は毎食、お味噌汁を飲むようにしています」
えま「ワークショップに参加して味噌をつくったんですけど、双子でも持ってる菌が違うみたいで、全然違う色の味噌ができたんですよ。先生曰く、酵母菌は環境によって変わるそうで、ケンカが多いお家では美味しくない味噌ができるとか(笑)」
えまさんもアロマテラピー検定1級とアロマブレンドデザイナーの資格を取得。
えり「1日が始まる朝はフレッシュな柑橘系、寝る前はラベンダーやフランキンセンスなどの癒し系と使い分けています。満員電車や人混みに行くときは、アロマをマスクにシュッと吹きかけて、気分を変えたりしてるんです」
こうした二人の経験と知識の集大成として、2022年にはスキンケアブランド「manorol(マノロル)」をプロデュース。
えま「manorolは、ヒンドゥー語で、美しいを意味するmanoram(マノラム)と花を意味するphool(フール)を掛け合わせた言葉です。エリが持つアユルヴェーダーの知識をもとに3つのタイプに分けて、私がタイプごとにアロマをブレンドしています」
身体や心の不調を改善するために、本当に良いと思って学んだ知識を発信し、伝えていく。同じような悩みを抱える人の手助けになれば嬉しいと二人は話す。
えり「もちろん、美容や健康について知ることが好きなので発信していますが、オーガニックしか食べないわけではないんです。つい夜にポテトチップスを食べちゃうことも。そこまで完璧を求めてしまうと、自分が疲れちゃう。気分が落ち込む時にアロマを使ったり、温かいお味噌汁を飲む。自分のストレスにならないように、楽しめることから取り入れるのがいいんじゃないかな」
えまえりが感じた “NONDESIGN COUTURE” の魅力
自分たちなりに美しく、健康な暮らしを楽しむえまえりさん。でもたまにはチートデイも必要。二人には製菓を学んでいたお姉さんがおり、その腕前はプロ顔負け。クリスマス、ハロウィン、バースディ…イベントごとに集まって、姉妹で一緒にお菓子や料理をつくって楽しむのだそう。
料理を楽しむ二人にとっては、キッチンは大切な場所。「NONDESIGN COUTURE」のキッチンはとても魅力的に映ったよう。
えり「このキッチンはリビングに面してるし、仕切りがないから誰かがいても手を止めずに話しながら料理をつくれるのが、いい感じ。眼の前で料理をつくって人に振る舞えるようにもっと練習しないと!」
えま「えまは外でバーベキューとかしたいから、こんなベランダが欲しいな。今日置いてあった可愛い植木鉢に植物を乗せてかわいくしたら、もっと楽しくなるよね」
えり「あ、ベランダがあるなら、マットをひいて朝ヨガがしたいな〜!近くに海があったらお散歩に行って…そんな暮らしができたら最高ですね」
「NONDESIGN COUTURE」は、二人の感性にとてもフィットした模様。
えま「東京ってビルが密集していて光が全然入ってこないから、私は将来、光がたくさん入る家に住みたいんです。だからこの家は、本当に理想的。周囲に高いビルがなくて、朝日が差し込んでくる。植物もすくすく育って、いい空気がたくさん入ってくるような家に住みたいんですよね」
えり「私は、KAREの独特の色使いの壁紙がとても気に入りました。リビングは薄いピンクで、寝室は深いグリーン。こうやって品のあるカラフルなら、ぜひ取り入れたいですね」
理想の家について話す二人の話は尽きることがない。一緒でも、離れていても、いくつになっても。姉妹で過ごす時間は、きっと今と変わらずに楽しい。
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STAFF
[Text]
YUKARI MIKAMI