あなたの “好き” で暮らしをデザインする「NONDESIGN」。
今回お話を伺ったのは、アパレル業界で活躍する井上直哉さん・希代香さん夫妻。
NONDESIGNシリーズから登場した「NONDESIGN NOA(ノンデザインノア)」 にお招きして、日々の生活を擬似体験していただいた。
「NONDESIGN NOA」 は「NEW OLD AMERICAN 」をテーマに掲げ、旧き良きアメリカンスタイルを、現代のライフスタイルにフィットさせた住宅。
私たちのカルチャーに根付いたアメリカンスタイルを、より洗練されたデザインに落とし込み、驚きや発見、遊び心を住宅から探求する。
密な交流は開放的な空間から
ダイニングスペースを照らすように、光が差し込む吹き抜けの下に置かれたテーブルでゆったりと談笑する二人。
結婚して今年で3年目。付き合い始めた時から今でも二人で過ごす時間を何より大事にしてきた。
直哉さん「現在の家も何度も内見を重ねてやっと決めた物件。キッチンを照らすように光がさすところが、お気に入りで。日の光の入り具合は譲れないポイントの一つでした。『NONDESIGN NOA 』も自然光がたっぷり取り込める大きな窓や吹き抜けのおかげで、照明がなくても、空間全体が明るく感じますね」
希代香さん「キッチンからリビングとダイニングを見渡せるのは機能面と同じくらいとても重要。一般的にはリビングからは独立しているイメージのキッチンですが、『NONDESIGN NOA 』は対面式で家事をしていても孤立せずに会話を楽しめるのが嬉しいですよね。家族・友人と過ごす時間や空間を大事に設計されているなって感じます」
また、2階からも見渡せるリビングはフロアを跨いでコミュニケーションを取れるのも嬉しいポイント。
直哉さん「階段がシースルーのおかげで遮蔽物がほとんどなく、フロア全体はもちろん2階にいてもどこに誰がいるかが把握しやすいのも有り難いですね」
友人を自宅に招いて定期的に食事会を行う井上夫妻には、開放的かつ密にコミュニケーションできる造りは最適とも言える。
ギャラリーを自宅に アートが溶け込む日常
寝室やバルコニーへと続くシースルー階段を上ると、お気に入りの作品が飾れるアートスペースが広がる。真っ白な壁には「NONDESIGN NOA 」の雰囲気に合わせたアートが並ぶ。
目を引くアートの数々は空間に彩りを加えてくれるインテリアとしての要素も。
直哉さん「家全体がストリートカルチャー色の強いアートや小物などが中心のスタイリングですけど、コテコテしすぎていないのは、この吹き抜けのおかげなんでしょうね。大きい窓と相まって空間にゆとりが生まれるから、壁に飾られたアートも “目立つ” というより “馴染む” 印象です」
家を真っ白なキャンバスに見立てて、自分色に染め上げていく余白を残した空間が特徴でもある同宅は、まるで童心に返ったように自分だけの “好き” を詰め込めるおもちゃ箱のよう。
画廊のように飾ったり、あえて雑多に配置したり、住む人のスタイルを自由に映し出すパーソナライズされたギャラリースペースだ。
直哉さん「僕たちの自宅は全体を木の色味と黒のインテリアを中心にスタイリングしていて、椅子や机などの脚はシルバーの物をチョイスして雰囲気を引き締めています。その中にアートポスターや原色系の家具をミックスし、ポップさをプラスすることで、緊張感がですぎないように調和させています。空間の挿し色としても、壁周りのインテリアにはこだわりたいポイントですね」
変わりゆく生活と変わらない家
壁のステンシルアートがお出迎えする玄関。
インテリアとして飾るだけでなく、半永久的に残るデザインとして壁面に施したアートはステンシルアーティストの守矢努氏が手がけたモノ。
リビングや水回りなど随所に散りばめられた同氏のアート。
直哉さん「この作品たちは、人生と共にあり続けるアートって感じで住居や服など丁寧に手直しして、世代を超えて紡いでいくアメリカのヴィンテージ文化の精神を感じます」
また、外壁のモルタル風のコンクリートも経年変化で味わいが増して風合いが出てくる仕様。時間をかけて変わっていくその様まで楽しめる、まさに「NONDESIGN NOA」は人生を共に過ごす相棒のような存在。
希代香さん「モルタルの質感だけだと重厚な印象ですが、ビビットな赤を配色することで可愛らしさも感じますよね。ヴィンテージライクな風合いを損ねることなく、内装のポップなスタイリングともマッチしているのが素敵です」
屋根付きのガレージは車やバイク置き場としてはもちろん、BBQやDIYのスペースとしても活用できる。ライフスタイルに合わせて活用できるのもオーナーの個性で染め上げる余白があるからこそ。
過ごすほどに肌に馴染む デニムのように“ 育てる” 家
ミッドセンチュリーの時代のアメリカンカルチャーを
色濃く反映した「NONDESIGN NOA」。最後に井上夫妻にミッドセンチュリーやアメリカンカルチャーについて聞いた。
直哉さん「ヨーロッパで作られた物って繊細できめ細やかな意匠が印象的な一方、MADE IN USAっていい意味で雑というか。ミッドセンチュリーの当時のアメリカの物って大量生産大量消費だからこその粗さが、日本人の心をくすぐるんだと思います」
家具以外でも例えば当時に生産された服でもタグやステッチ、生地の仕様が変わったり、その時代の背景に合わせて、いかに効率よく大量に生産できるかにミッドセンチュリー期は重きを置いていた。
インテリアはデザインによって形が変わったり、アップデートされたりすることがある。例を挙げるとミッドセンチュリー期のアイコンともいえるシェルチェアは、生産背景や素材が変わっただけでデザインはほとんどオリジナルのまま。
直哉さん「ミッドセンチュリーと呼ばれるジャンルの家具の良さの一つは『生活の理にかなってる』っていうところ。大量生産されてたものだけど、今見ても時代を問わない普遍的なデザインや利便性に惹かれます。忙しなく生きる日々の中でも、ミッドセンチュリーの家具はゆったりとした時代の空気を含んでいるんですよね」
希代香さん「都内で多忙な日々を送っているとゆったりしたスローライフに憧れが募ってきますよね。朝日と共に目が覚めて、夜は22時には寝るみたいな(笑)。 自然と都会の中間みたいな住まいが一番現実的かな。働くだけじゃ生きがいも感じませんし。「NONDESIGN NOA」のように自分たちの好きな空間で、小鳥のさえずりや木々の揺れる音などを聞いて暮らしたいですね」
デニムのように履き込むほど自分だけの味が出てくるように、アメリカンな要素を多分に含む「NONDESIGN NOA」も月日を重ねる中で自分だけのスタイリングや空気感を纏っていくのだろう。
好みや生活でパーソナライズされていく過程も楽しみながら、家と共に年齢を重ねて “シワ” を刻み込んでいく。そんな生活を実現するのが「NONDESIGN NOA」だ。
STAFF
[Text]
kohei kawai/[モデルハウス提供] SAKAI株式会社